※メタ発言満載です
今日は12月21日。この日のホリデーギフトを任されたのはディアソムニア寮だ。しかし5年目ともなるとさすがにネタも尽きてくる。しかしそんな中どうにかを楽しませようとした彼らは、とんでもない方法でを楽しませようとしていた。
「おはようみんな、今日のログインはディアソムニアなんだね」
がオンボロ寮に入ると、、の二人に加えてマレウス、リリア、シルバー、セベク、、のディアソムニアメンバーが迎えてくれた。昨日がイグニハイド寮だったから、ここまでは想定通りである。
「ホリデーギフトは親交のポップコーンと、共感のキューブシュガーだよね? ありがとう!」
「確かにそうなんだけど、今年はこれだけじゃ終わらないわ。ちょっと談話室まで来てくれる?」
額面通りのプレゼントを受け取ろうとしたを制止したのはだ。は頭に疑問符を浮かべつつも、素直に談話室まで足を運ぶ。部屋はホリデー仕様に飾り付けされてはいるが、それは昨日と変わらない。一体何をしたいのだろうか。
が談話室のソファに腰掛けたところで、はマジカルペンをマイクのように持ちこう切り出した。
「ようこそオンボロ寮へ、! 今日はディアソムニア寮とオンボロ寮の私たちが、心を込めてホリデーギフトを用意しました。しかしマンネリ化しているのは否めません。そんな中楽しんで頂くために、今回は特別な催しを用意しました!」
「催し?」
「今年は選べるホリデーギフト! ポップコーンと言えば映画でしょ? だからポップコーンを食べながら楽しめる映画をプレゼンすることにしたの。ちゃんとキューブシュガーも使ってるから安心してね。は、4組のプレゼンの中から一番良かったものを選んでちょうだい」
が話し終えると、談話室の電気が暗くなる。そして、廊下につながる扉がライトアップされた。
「エントリーナンバー1番! リリア先輩と先輩です!」
の紹介と共に部屋に入ってきたのはリリアとの二人。どうやらトップバッターは彼ららしい。二人はとバトンタッチすると、の前に立った。
「わしらと言えばスイスイウェア!つまりスティッチじゃ!」
「僕らのプレゼンする映画は、実写版スティッチだよ。ロストインザブックでコラボしたこともあるし、パークでグリーティングも出来る。知名度は折り紙付きだよね」
そう言っては、魔法で等身大のスティッチ(のぬいぐるみ)を出現させた。パークで発売しているものだが、わざわざ用意したのだろうか。
「キュートでふわふわ、まさにわしにピッタリのセレクトじゃろ? それにポップコーンは激辛のタバスコ味じゃ! これで寒さも吹き飛ぶぞ!」
ウインク付きでリリアから差し出されたポップコーンは、タバスコパウダーで真っ赤に染まっている。確かに寒さは吹き飛ぶが、同時に口の中に灼熱の夏が到来しそうだ。ハワイを舞台にしているだけあり、ある意味合ってはいるのだが……どう返事を返すか困っているであろうに、は補足を入れる。
「ポップコーンのアレンジは、リリアが速攻でタバスコかちゃったから正直ないなって思ったんだけどね。調べたら存外いける味として存在するようなんだ。だからタバスコ味として用意させてもらったよ。でもこのままじゃ辛いだろうし、牛乳と口直し用のホットミルクに使う砂糖……としてキューブシュガーを添えてみたんだ」
辛さを和らげるために牛乳を飲むのは定番の合わせ技だ。これなら大惨事に至る事はないだろう。
「映画に関しては、まだ公開前になるんだけど……アニメは映画やテレビシリーズがたくさんあるから、ホリデー期間中に目一杯楽しめると思うよ」
「以上じゃ! 最初に最高のプレゼンが来て、あとが霞んでしまうのは忍びないが……これも勝負なのでな。おぬしの返事を楽しみにしておるぞ!」
二人がプレゼンを終えると、次はセベクとが談話室に入ってきた。
「エントリーナンバー2番、セベクとです。よろしくおねがいします」
「よく来たな人間! 僕らがオススメする映画は、ライオン・キング:ムファサだ!」
丁寧に会釈し自己紹介をすると、堂々とした口調で早速プレゼンを始めたセベク。先程とはまた違った勢いがある。
「ログインボーナスとしても大々的に宣伝しているし、知らない者はまず居ないだろう。昨日から一般公開が始まっているから、リリア先輩たちのように待つ必要はないぞ! チケットも用意してある」
セベクの手には、麓の街の映画館の招待券が握られていた。わざわざ事前に準備しているあたり、本気度が見て取れる。
「これをみれば、先日配しんされたChapter11のほり下げが出来るかもしれませんし、今ならレオナさんのクリアファイルももらえます。ツイステで今一番あつい映画です!」
「ポップコーンはキャラメル味だ! ちゃんとキューブシュガーを煮詰めてキャラメルにしているぞ。映画のお供はもちろんだが、ディズニーランドの定番ポップコーンとしても有名だ。まさに王道中の王道! マレウス様と争うことになったのは不本意だが、従者として実力を発揮することも必要だとお言葉をいただいている。だから今回は全力を尽くして勝つ!」
「以上でプレゼンを終わります。次はシルバーさんとさんです」
拳を突き上げ決意表明したセベクの手を引き、は再度頭を下げて部屋の隅に移動する。次に入ってきたのはシルバーとで、二人の手には大きめの木の実が一つづつ収まっている。プレゼンに必要な小道具だろうか。
「エントリーナンバー3番は私たちです」
「よろしく頼む」
今度は二人共に会釈され、つられたは一緒になって頭を下げる。
「私たちが勧める映画はモアナと伝説の海2。ムファサ同様、今まさに楽しめる映画です」
「モアナの成長はもちろんだが、友情や家族愛など様々な愛の形が描かれている。前作活躍したマウイの他に、新しい仲間が増えたのも嬉しいポイントだな」
「ディズニー映画の通例として、2は大衆向けの作品が多い印象です。実際、トイ・ストーリーやカーズは娯楽要素が強く好評でした。最近は別れも多く描かれる分、好みが分かれる可能性もありますが……だからこそ、ご自身の目で結末を見て頂くべきかと」
確かにネットの評判はあくまで客観的なもので、自分の抱く感想と違う可能性を否定できない。百聞は一見にしかず、といったところか。
「ポップコーンはモアナに馴染み深いココナッツを用い、ココナッツシュガー味に仕上げてある」
そう言ってシルバーは、持っていた木の実を掲げる。どうやらあれはココナッツだったらしい。
「ココナッツは、島の自然が脅かされる前兆として描かれていたり」
が説明を引き継ぐと、シルバーはココナッツに力を込めて二つに割る。中は黒く黒変しており、前作で描かれた姿によく似ていた。
「ヴィランとして登場するカカモラのモチーフになっています。こちらは2でも登場するので、楽しみながら食べることが出来るかと」
の持っていたもう一つのココナッツは、カカモラを模していたようだ。ひっくり返すと、カカモラと同じような仮面をつけていた。
正直食べ物としてのプレゼンなら判断に迷うところだが、作中に出たものを食べるのは映画鑑賞の醍醐味ではある。持ち込み制限のある映画館で手軽に楽しめるのもポイントだろう。
「俺たちのプレゼンは以上だ。気に入ってもらえると有難い」
「最後はマレウス様とさんです」
「トリを飾るのは僕たちだ」
「エントリーナンバー4番! よろしくね」
最後に談話室にやってきたのはマレウスで、その隣にが並ぶ。
「21日と言えばディズニー長編映画の原点、白雪姫のスクリーンデビューの日。それは僕らの起源と言っても過言では無い。ならば初心に帰って白雪姫を見るべきだ」
「なのでポップコーンはリンゴ味! ちゃんとキューブシュガーも使って、あまーい味に仕上げてあるわ」
白雪姫といえばリンゴ。作中で非常に重要なアイテムなのはもちろん、グッズでもよく使われているモチーフだ。ポケットから真っ赤なリンゴを取り出すと、に見えるように掲げた。
「スティッチと同じく、まだ映画はやってないけど……実写版の公開日は決まってるでしょ? 外は寒いし、オンボロ寮でコタツに入りながらディズニープラスで映画鑑賞もいいかなって思ったの」
「映画の前評判に賛否あったようだが、だからこそ己が目で確かめる必要がある。そのためには、大元の映画を知らなければ意味がない」
「映画を観たら、次はスピンオフや絵本を楽しむのもいいと思うの。だって白雪姫は長く愛される作品! その分たくさん派生作品があるから、いくらでも楽しめるわ。それに……」
はマレウスに目配せすると、持っていたリンゴを一口齧る。するとまるで呪いにかかったかのように全身から力が抜け、倒れ込みそうになった。は慌てて駆け寄ろうとするが、その前にマレウスが魔法での身体を持ち上げ、自らの腕に収める。そして
「!?」
にキスをした。突然のことに目を白黒させる。
「真実の愛のキスでプリンセスが目を覚ます点や、ヴィランが女性である部分は眠れる森の美女との共通点でもある。そういう意味でも、僕らはこの作品を推したいと思う」
しかしこれも含めてパフォーマンスだったようで、マレウスは特に気にせずプレゼンを続ける。ただ若干進行に齟齬があったらしく、は「本当にキスするなんて聞いてないわ……!」と口をもごもごさせていた。
「以上、これで全てのプレゼンは終了だ。お前はどれが気に入った?」
「わしらじゃろ?」
「僕に決まっている!」
「俺たちのプレゼンも、いい線いっていたと思うんだが」
どれも気合の入った熱のあるプレゼンで、どの作品を選べばいいかは悩む。しばらくして、はこう切り出した。
「もういっそ、全部みんなで観ない?」
「!」
まさかの回答に皆はきょとんとした顔をしたが……誰かが吹き出したのを皮切りに、その場は笑いに包まれる。
「そうよね。どれもいい作品なんだもん、全部楽しんじゃいましょ!」
「ホリデーは長いしね。僕もそれに賛成だ」
「わたしもそう思います」
「なら決まりですね」
「はい!」
は元気よく頷くと、早速最初の映画を選出する。今年のホリデーは今までで一番賑やかになりそうだ。