見習いシェフ1話[マスターシェフ]
【大食堂-厨房】
マスターシェフ 
フレンチトーストを作ろう 2~


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出来ました!

[シェフゴースト]
うん!見た目も悪くないし、これなら問題ないね!
早速審査してもらおう!

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はい!


【大食堂-審査会場】


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お待たせしました……!
審査員は……ジャミル先輩なんですね……!

[ジャミル]
ああ、君か。確かオンボロ寮で自炊をしている話だったし、料理の腕は悪くないようだ。
期待しているよ。

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料理上手のジャミル先輩が相手だなんて、ちょっと心配だけど……
でもシェフゴーストのお墨付きも貰ったし、きっと大丈夫よね。
どうぞ!

[ジャミル]
いただこう。
フレンチトーストか……フルーツのトッピングがしてあって、見た目が華やかで彩りも良い。
ケイト先輩が見たら喜びそうな盛り付けだな。
だが問題は味だ。では一口……
……ん?これはパンじゃないな?
もしかして、氷り豆腐か?

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さすがジャミル先輩。本当は食パンを使う予定だったんですけど、手違いで使えなくなってしまって……
代用として、凍り豆腐を使ったんです。
ただそのまま使うとどうしてもお豆腐の味が残っちゃうから、トッピングにはクリームチーズを混ぜたベリーのソースを使っています。

[ジャミル]
なるほど。トッピングにフルーツが多く取り入れられているのも、味の調和のためか。
まだ独特の癖が残っている感じは否めないが……
急ごしらえで対処したことを考えるなら、良く出来ていると思う。
美味かったよ。

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ありがとうございます!

[マレウス]
上手くいったようだな。

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マレウス!

[マレウス]
何やら途中で問題があったようだが……魔法を使わず、己の力の身で切り抜けたのは流石だ。
そんな食材を代わりに使うなんて、僕には想像もつかなかっただろうからな。

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ふふっ、褒めてもらえて嬉しいわ。

[マレウス]
凍り豆腐を使ったレシピは珍しい。
僕も一口貰っていいか?

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もちろん!
まだ向こうに余ってるフレンチトーストがあるから、一緒に食べましょ!

[マレウス]
ああ。どんな味になっているのか楽しみだ。

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改善点があれば、次は一緒に作ってみるのも楽しそうね!