「ダーイーゴーさーんー!起きてくださーい!」
「う゛ーん………」
ホウエンリーグ本部に設けられている仮眠室に響くのは、の元気な声。対するダイゴは布団を頭まで被り「起きたくない」と言うのを体現している。でも天気は快晴で、いつまでも寝てちゃもったいなくらいの陽気。
早く起きてあげればいいのに。
「今日は一緒にバトルしてくれるって約束したじゃないですか!」
この前、ダイゴはにバトルの指南するって約束してた。だからは早くダイゴに起きて欲しいってわけ。でも、当のダイゴは未だに布団の中で丸まったままみたい。
確かに今日がホウエンリーグの休業日なだけあって、昨日はチャレンジャーの数も多かった。ダイゴも夜遅くまでバトルしてたみたいだけど…それにしたって朝に弱すぎじゃない?
ゲンジはいつもと同じように早起きしてたし、プリムも変わらなかった。私は……1時間くらい寝坊したけど、カゲツよりはましよ。あいつなんて3時間も寝坊してたんだから…って、ちょっと話がズレたわね。
とにかく!あのカゲツだってもう起きてるのに、まだ起きないなんて弱いにも程があるってこと。これだから大企業の御曹司様は……あ、これ言うと怒るんだった。まぁ本人には聞かれてないからいいわよね。
「だったらもういいです強硬手段です!」
…あら。が動き出したわ。何か起こす方法でも思いついたのかしら。
持ち出したのはダイゴのボールホルダー。本当に何するのかしら?
「出てきて、ココドラ!」
「ココー!」
勢いよくボールから飛び出したのはココドラ。に懐いてるから、言うこと聞くんだっけ。
「ココドラ、ちょっと頼みがあるんだけど」
「ココォ?」
「ダイゴさんに飛びつくの。出来る?」
「ココ!ココ!」
の言葉に元気よく頷くココドラ。あぁ、そういうこと。
「行って!ココドラ!」
「ココーッ!」
ココドラはダイゴに向かって一直線。あれならすぐに起きるわね。
えっ?何でかって?だってココドラの体重は